【精子提供レポ⑤】高齢採卵と着床前スクリーニングの厳しい結果

2020年12月27日 | 精子提供 AID 精子バンク |  コメント (1)

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精子提供レポ シングル女性の体外受精
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アメリカで精子提供のコーディネートをしているミラクルベビー石原です。シングル女性が精子提供プログラム(体外受精)を受ける様子を何回かに分けて現地レポしています。

前回のレポはこちらからどうぞ

【精子提供レポ①】シングル女性の渡米と初診
【精子提供レポ②】運命♡精子ドナーとの出会い
【精子提供レポ③】薬の購入と契約
【精子提供レポ④】 採卵サイクル開始

 

クライアントさんの一番の心配ごと

クライアントさんの採卵は10:45AMからに設定されました。1時間前に来るようにという事でホテルには更に1時間ほど前にお迎えに行きました。彼女は少し緊張の面持ちで出て来られました。実はクライアントさんの心の中には一つとても気がかりなことがあるのです。とても近しい方で日本で採卵をされた方がいて、その方が「採卵は激痛!ごりごりやられるよ!」と言っておられたと言うのです。「その日がとうとう来てしまった・・・。何をされるのか・・・私には耐えられるのだろうか」と本当に恐怖だというのです。

私は今までたくさんの方の採卵(後)を見てきましたが、激痛だったというのは聞いたことが無いこと。全身麻酔で眠っている間に行われるので、採卵中の痛みは感じないはずということ。でもその日は生理痛の強い鈍痛のようなものを感じるかもしれない。多くの人はこの程度のもので終わります。とお知らせしました。それでも半信半疑のご様子。

時間通りに無事クリニックへ到着、採卵の準備室に通され、服を脱いで病院の手術用のガウンに着替えました。ナースから質問をいくつかされ点滴が入れられました。それから麻酔のドクターがやってきて、名前の確認、身長、体重、最後に食べたり飲んだりしたのはいつ?過去の手術歴は?など聞かれました。「麻酔はとても軽いもので目もすぐ覚めるからね、採卵の間は何も覚えていないし痛みも感じないから大丈夫ですよ」とクライアントさんにお話してくれました。「本当ですか?少し安心しました」

私はこの準備室まではクライアントさんと一緒に居ることが出来ます。

それからすぐに担当医のDr. Gが「Hello !!」とやってきました。いつもだけど元気いっぱいではつらつと歩いてくる。「たくさんの卵胞があるね。お腹が張っていると思うけれど今から採取しますからね。採卵の書類にサインをしてすぐに採卵室に行きます。すぐ始めよう!」

それからガラガラとベットごと採卵室へ移動していくのですが、その途中で今度は培養士さんと本人確認のため、クライアントさんは名前と生年月日を聞かれました。そこでクライアントさんとはお別れです。

「いってらっしゃ~~い!頑張って~~!!」とエールを送りました。彼女は「いってきます」と小声で言ってくれました。

 

恐怖だった採卵終了

待つこと30分ほど。ドクターは手術室から出てきて待合室の私に会いに来てくれました。「Everything is fine. She has 17 eggs !」だそうで良かった良かった。「彼女が明後日帰国のために出発したいそうなのですが、明日(回復度を見せる)検診に来てもいいですか?」「いいですよ。明朝には受精状況を電話するからね」

17個採卵できたということでまずは良い滑り出し。そしてしばらくするとナースが「彼女が目を覚ましました」と私を呼びに来てくれました。まだぼやーっとしている感じでしたが「採卵終わりましたよ」と話しかけると「え・・・もう、終わったんですか?何も感じないです」とゆっくり答えてくれました。「夢の中の出来事みたい」彼女はそう言ってまた眠りに入っていきました。

その後は何回か数分おきに目を覚まし「本当に何も感じなかったです。すごいです、アメリカの採卵って。これ私、みんなに薦めます!」と言ってくださり私もほっとしました。

それから20分ほどゆっくりして着替えが出来るようになったので帰ることになりました。


「今はあまり感じないかもしれませんが、夕方から夜に生理痛のような痛みがあるかもしれません。痛み止めをお渡ししておくので必要に応じてこれを飲んで下さいね」とホテルで薬をお渡しして、「何かあれば私がすぐ来れますから連絡下さいね」と彼女とお別れしました。

さて、採卵翌日。ドクターから朝連絡があり「17個採卵したもののうち、15個が顕微授精が出来、11個が受精卵になりました」とのこと。昨日は採卵後Cabergolineという薬を取るように言われホルモン値も下がってきていて検診結果も良好でした。

クライアントさんに報告すると「ほんとうに有り難いです!11個が今後も無事に成長していってくれるといいなと思います。一時は私の卵子の成長が危ないのではないかとずいぶん心配しましたが受精出来た事がうれしいです」

無事クライアントさんは帰国されましたが、受精卵はその間もずっと成長を続けて行って状況報告は採卵後Day3,5,6,7にありました。彼女は受精卵の染色体異常のスクリーニングを希望しているので「胚盤胞がいくつできるか?」という所が鍵になります。胚盤胞にならなれけば着床前スクリーニングに回すことができません。彼女は最終的に合計6個が胚盤胞になり着床前スクリーニングに回せる受精卵となりました。

 

着床前スクリーニングの結果は驚きだった!

そして着床前スクリーニングの検査結果が2週間後にやっと出てきました。

「染色体異常を起こしていない正常胚が1個ありました!女の子です!!」

「1個あって良かったです。しかも女の子!希望通りです。男の子でも良いかなと思う様になっておりましたが、やっぱり女の子が安心です。異常胚がこんなにあるとは驚きでした!私も今回の採卵で複数個を凍結できたら、いずれ2人めをと思っていましたが、高齢採卵の厳しい現実を知りました。」

「ドクターが不在の日だったので出先から携帯にて着床前スクリーニングのレポート写真を送ってくれましたのでここにお送りします!」

「携帯ででもご連絡してくださるとは。ドクターの熱意と誠意に感謝するばかりです。どうもありがとうございます。機会があれば、どうぞよろしくお伝えください。1つも無かったらまた採卵からスタートかと頭に過ることもあったので、正常胚が1つあることを早く知れて良かったです!あと1つも、正常だと良いなと思います!」

そして再検査をした残りの一つは残念ながら異常と言う結果が出てしまったのですが、クライアントさんはこの1つの女の子の正常胚の移植に望みを託して準備をする事になりました。

【続く】




★★★コロナウイルスに関してのミラクルベビー提携クリニックの患者さま受け入れ状況★★★
現在、アメリカ入国後3日間は待機、4日目にPCR検査を受けて陰性であればクリニック訪問が可能です。また移植と採卵前にも再度PCR検査を受ける必要があります。

 

米国で治療を受けるという選択肢

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