日本の精子提供は危機! 精子を求め向かう先がなぜ「アメリカ」なのか

2019年01月27日 | 精子提供 AID 精子バンク |  コメント (2)

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こんにちは! ロサンゼルスで精子提供のサポートをしていますミラクルベビー石原です。今日は「日本の精子提供の危機」「なぜ精子を求めて向かう先がアメリカなのか」のお話をしたいと思います。

 

日本の精子提供の危機



日本の精子提供は、精子ドナーの確保が難しいと言う理由から新規患者を受け入れない状態で、今日本の精子提供には危機が訪れています。男性不妊が不妊原因の約半分を占めている状況から、国内では行き場を失うご夫婦が増えています。これは少子化に拍車をかける大変な危機です。

そんな背景からか、日本では「匿名の個人からの精子提供サイト」がまたここ最近ぐんと増えました。数十サイトに登るでしょうか。医療機関の監督なくしてこのような精子提供が行われることの危険性を、日本産科婦人科学会は知っていながら野放し状態にしています。これが二つ目の危機だと思います。本当にこの人は病気をもっていないの? 感染症の検査結果を見せられたけど名前が消されている、本当にこの人のもの? シリンジのばい菌などの心配はないの? ホテルの部屋で採取ってあるけど行って大丈夫? 個人の匿名精子ドナーを使うことについて心配はつきませんね。

日本の医療機関で精子提供を受けることができないシングル女性、レズビアンカップルなどは、精子提供を考える際、一度はこのような「匿名精子ドナーサイト」を見ると思います。彼女たちの話を聞くと、「見知らぬ人と一対一で、または個室で会って渡されたものを体に入れる」ことの抵抗感もそうですが、「女性の切羽つまった状況を知られることで、弱みに付け込まれ脅されたり犯罪に巻き込まれたりする事」も心配しています。精子提供を受けることを考慮される方は皆、繊細な内容のためにご本人で決断されることも多く「安全第一に行いたい、信頼できる所で行いたい」と希望しています。

 

アメリカの精子ドナーの安全性と政府機関が関与する厳しい規制



なぜ今、日本で精子提供が受けられない人達がアメリカへ向かうのでしょうか。それは大切な子供を作るというこの精子提供プロセスの「安全性」を重要視するからです。アメリカの精子バンクは、政府機関であるFDA (米国食品医薬品局)が関与し、非常に厳しく精子ドナー登録を行っています。第三者が関与する生殖補助医療が盛んな国だからこそ、それだけ規制が厳しくされています。精子採取と保管は設備が整った精子バンクのラボで厳重に管理されていますし、登録されている精子ドナーに関しての情報は精子バンクにより、慎重に細心の注意が払われ記録、保管されています。

・精子ドナーは詳細な検査を受けて登録に至っています。主な精子バンクでは、何百人に1人くらいの割合でしか登録できないほど基準は厳しく、殆どの申し込み者はドナー登録に至りません。

・精子ドナーとして登録するには、心理鑑定、遺伝カウンセリング、精子提供に必要な検査を精子採取の前までに行います。すべての採取された精子はHIVのような病気で感染することがないように、6か月間凍結するよう政府機関であるFDA(米国食品医薬品局)より義務付けられています。これは病気が陽性と出ない潜伏期間があるために行われます。

・その後6カ月たった時点で、精子が提供するに安全かどうかを確認するため、もう一度検査をします。そこで問題がなければ初めて第三者へ提供が可能な状態になる、つまり精子ドナー登録ができるのです。

精子ドナー登録されている人の精子は、すでに凍結され複数のバイルに入って利用可能な状態で精子バンクに保管されているので、フレッシュではなく、凍結精子を購入することになります。

日本の個人レベルの精子提供では、このような6か月という凍結のステップを踏み感染症の検査をすることが不可能なため、危険をはらんでいるというわけです。


精子ドナーの情報の多さが魅力



もう一つ、精子ドナーを求めアメリカに向かう理由がここにあります。アメリカの精子ドナーの情報の多さです。日本での精子提供は、精子ドナーの血液型のみ知らされるだけで、まったく他の情報は知らされません。

アメリカでは、通常は精子バンクに登録されている精子ドナーを使います。
精子ドナーの探し方ですが、精子バンクのサイトからドナーのプロフィールを見て、条件に合った人を探します。プロフィールには、身体的特徴、性格、医療履歴、家族歴、教育歴など、それだけに限らず多岐に渡る情報が載っています。ほとんどの精子ドナーは幼少時代の写真を載せていて中には、成人後の写真を載せている人もいます。多くは、人種や宗教などが一緒で、自分の身体的特徴に近いドナーを探しますが、自分とは違う特徴を持ったドナーを選ぶ場合もあります。自分が日本人であっても、全く違う人種の精子ドナーを選ぶ人もいます。

精子ドナーは精子提供の結果生まれてきた子どもとは全く法的につながりはありませんし、責任もありません。ほとんどの精子ドナーはいまだに匿名性を守ることを希望して登録をしていますが、子供が希望すればその子供が18歳になったら精子ドナーと連絡を取ってもよいと同意する人もいます。依頼者は自分達に一番合っている方法(ドナーの意向)を選択することができます。

精子ドナーを選んだら、凍結精子の購入手続きです。精子バンクからの書類に本人や医師がサインをし、凍結した精子を人工授精や体外受精をしてくれるクリニック(あなたのドクター)へ移送する手配をします。その後、凍結精子はクリニックのラボで人工授精や体外受精に使用するために慎重に解凍されます。

 

アメリカの精子提供は様々な形のカップル、シングルに幅広く治療を提供



以下のような方は、子供を持つ選択肢として精子提供が適していると言えます。アメリカは様々な形のカップル、シングルが治療ができるので日本からも多くの方が精子提供を受けにいらっしゃるのです。

男性側に不妊の原因


不妊の約半数は男性側に不妊要因があります。精子の数が少ないまたは非常に少ないという男性のためには顕微授精(ICSI)や、様々な精子採取方法など効果的な治療がたくさんあります。男性に精子の存在が全く確認できない場合、がんの治療で精子や生殖機能に損傷を受けている場合、生まれつき生殖機能が備わっていない場合、自己免疫疾患が生殖機能に影響を及ぼしている場合など、精子ドナーの利用はこのような疾患の方にとっては悲観していた気持ちに希望を与えるでしょう。

遺伝子病


男性またはカップルで遺伝子病保因者または、遺伝子病の可能性がある場合、精子ドナーの利用は子供へその病気が遺伝するリスクを回避することができます。このような場合も精子提供は、今まで子供を持つことに消極的だった人達に希望を与えてくれます。

レズビアンカップル


レズビアンカップルは、子供を持つためににしばしば精子ドナーを使う決心をします。レズビアンカップルには、不妊治療のための選択肢がいくつかあります。人工授精は最も一般的な方法ですが、どちらかの卵子を使って体外受精をする(カップルのうちの一人の卵子を使って受精卵を作り、もう一人がその受精卵で妊娠、出産する)ことは、両方の女性が子供つくりに関与できる方法です。両方の女性がそれぞれの卵子を使い、それぞれが妊娠出産する方法もあります。性同一性障害の方も卵巣機能があれば対象になりますが、それぞれの状況によります。

シングル女性


様々な事情でパートナーがいない状態で精子ドナーを使うことを自ら望み、自分のライフスタイル、人生計画に合わせて子供を持ちたいと思う女性が増えました。女性の年齢が若い場合は人工授精は非常に効果があります。体外受精も一般的で、成功率が高いため多く利用されます。複数の受精卵ができれば凍結しておき将来妊娠したい時に使用することもできます。

日本での精子提供に結果が出ない方


日本の医療機関で精子提供を受ける場合、人工授精のみしか認められていませんが、結果がなかなか出ない方は、アメリカで成功率のより高い体外受精を受ければ成功への近道となるでしょう。


日本で子供を諦めていた人にアメリカの精子提供が大きな希望を与える



不妊治療の薬は、すべての人に同じように効果があるというものではありません。治療の結果も人によって異なります。また、このような決断をしたのはあなた一人だけでなく、これまでもたくさんの方たちが、あなたと同じような選択をして治療してきました。

精子ドナーを使うという決断は決して簡単ではないと思います。複雑な感情や心理を克服していかなければならないこともあるでしょう。でも、精子提供で子供を作ろうという決断は、治療を進めるうえであなたの原動力になると思います。卵子提供や代理出産と同じように、アメリカの精子提供はどのような形のカップルやシングルにも、またもう子供を持つことはないと諦めていた人達にも、大きな希望を与えてくれるのです。日本の閉ざされた制度では諦めざるを得なかった人達に選択肢を与えてくれるのです。




ミラクルベビーの精子提供プログラムは、既婚者、シングル女性、シングル男性、レズビアンカップル、遺伝子病保因者、どのような方にでも対応ができます。これまで12年間、ロサンゼルスで精子提供のサポートをしてきています。日本語で丁寧に説明、治療に付き添い、赤ちゃんが授かるまでのサポートを精一杯させて頂きます。お問い合わせはこちらからどうぞ。

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