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こんにちは。代理出産コーディネーターの石原です。アメリカの代理出産の流れの第2回目です。1回目はこちらhttps://miraclebaby.us/blog/dairi-shussan/dairisyussan-nagare1/ 今日は着床前診断の結果を受けてから代理母決定までをまとめます。
代理出産ステップ5-着床前診断の結果
受精卵を着床前診断に回して待つこと10-14日、診断の結果はきちんとレポートになって出てきます。
こんな感じで、1つ1つの受精卵が正常か、または何の染色体異常があるかというのがわかり易く出てきます。染色体が正常な受精卵を代理母へ移植することが出来るというのは、やはり代理母にとっても依頼者さんにとっても大きな安心となりますよね。「流産してしまった」「胎児に異常が見つかった」という事態になれば、誰を責めるということではないにしても、やはり皆が落胆してしまうでしょう。少しでもこういうリスクを避けられるのであれば、ということでミラクルベビーを通じて代理出産を希望される方はほとんど全員がこの着床前診断を受けています。
また、この着床前診断では1つ1つの受精卵がどちらの性別かも出てきます。なので希望の性別を移植することが可能です。
さて移植する受精卵の準備ができたら、いよいよ代理出産プログラムの開始です!
代理出産ステップ6-弁護士の紹介
アメリカで代理出産を進めるためには、アメリカ国内で弁護士が必要です。生殖補助医療の専門の弁護士をご紹介します。この弁護士は代理出産契約書の作成と交渉、親権取得のための裁判所への懇願書作成、親権取得までの法的プロセスを担当します。
弁護士が電話で基本的な代理出産の法的な流れについて依頼者さんへご説明します。私石原が通訳をしますのでご安心下さい。
依頼者さんは通常のご夫婦である場合、またはシングルの方であったり、同性カップルの方であったりする場合と様々です。アメリカは州によって代理出産に関する法律が違います。そのため依頼者さんの状況を基に、代理出産での親権がスムーズに取りやすいのはどの州法かというようなことを判断してもらいます。
代理出産のケースでは、法的に2段階のステップがあります。
第1ステップ: 代理出産契約
第2ステップ: 代理出産を依頼した人の親権取得
依頼者さん側に弁護士が一人(この弁護士がメインの弁護士になります)、代理母には別の弁護士が付きます。また代理母がカリフォルニア州以外に在住の場合には、親権取得のステップに入ったら、その州の弁護士を別に雇うことにもなります。
「弁護士を何人も雇う・・・」と聞くと、それだけで圧倒されてしまうかもしれませんが、代理出産に関する複雑な書類は全て弁護士が作成してくれますし、依頼者さんは基本的には内容確認をしてサインをするだけです。
代理出産のプロセスで私が過去に関わった(メインの)弁護士は何人かいますが、現在依頼者さんをご紹介している弁護士は、彼自身も代理出産でお子さんを授かった経験もあり、知識が豊富でメールも丁寧で色々教えてくれるのがとても親切と感じています。またパラリーガル(アシスタント)もいつでも的確に事を進めてくれてとても頼れる事務所です。アメリカには弁護士が山ほどいて質もピンからキリまでなので、いい弁護士に巡り合うにはなかなか時間がかかりますが、私は彼らの丁寧な仕事ぶりがとても気に入っていて、日本人の依頼者さんの代理出産のケースは、ここ何年もこの弁護士にお願いしています。
代理出産ステップ7-代理出産エージェンシーとの面談
代理出産エージェンシーとは初回渡米の時に会っている方もいらっしゃいますが、そうでなくても大丈夫です。まずは、私石原が代理出産エージェンシーに正式に依頼者さんをご紹介します。
代理出産費用や流れの説明の資料を受け取り、その後、ビデオ通話でエージェンシーと面談をします。私石原が通訳をします。もちろん、直接会いにいらして頂くこともOKです。
代理出産エージェンシーからは以下のような質問がされます。
- 依頼者さんの自己紹介
- 代理出産を選択した理由
- 妊娠中、代理母とのコミュニケーションはどのように取って行きたいか
- 受精卵の有無(移植可能なものがすでにあるか)、誰の卵子、精子を使ったか
- 特に代理母マッチングの条件があるか。例えばシングルの代理母希望など
- 性感染症の有無
- 現在の子供の数、代理出産で何人子供が欲しいか
- 受精卵の性別の検査をしているか
- 代理母には赤ちゃんのために母乳を搾乳して欲しいか
- 犯罪歴があるか
など。
依頼者さんの方からも、代理出産に関する質問があれば何でもして下さい。内容がクリアになり、代理出産へ進む準備ができたら、代理母の紹介をしてもらいます。
代理出産ステップ8-代理母の紹介
代理母になる人の条件
- 自身の健康な子を最低一人出産していること、親として最低一人の子供を育てていること
- 以前の妊娠出産で合併症が無かったこと(医療記録の提示必要あり)
- 年齢21〜39 才
- 身長と体重のガイドラインに合うBMIであること
- アメリカの市民か永住権保持者でアメリカに在住している人
- 財政的に安定していること
- 犯罪歴の無いこと
- タバコを吸わない人
- 不法薬物を使用していない人
- アルコール中毒でない人
- 家族からのサポートが得られる人、夫・パートナーからの協力を得ることが出来る人、夫・パートナーはスクリーニングを受けることに同意をしていること全面的に依頼者に協力をするという意志がある人
- 運転免許を持っていること。またはいつでも頼れる交通手段があること
- 様々な検査やカウンセリングを受けることに同意できる人
これらの条件をパスしていて、心理面の専門のカウンセリングが済んでいる代理母が登録されています。どんな代理母を紹介してくれるんだろうと一番楽しみなところでもありますね。
代理母の何の情報を見せてもらえるのですか
さて、代理出産エージェンシーは、依頼者さんの条件に合った代理母がいれば、すぐにでも写真、プロフィール、謝礼金パッケージの内容を送ってくれます。日本語で説明をするのにできるだけ早いタイミングで電話をさせて頂きますので、なるべく時間をご調整下さい。
写真は大体3枚ほどあります。そしてプロフィールは多くの質問に回答している形です。謝礼パッケージというのは、「どのような状況の時にいくらの謝礼や手当てが払われる」ということが細かく書かれているものです。最初の代理出産エージェンシーからの費用の資料は一般的な概算ですが、代理母のプロフィールと一緒に送られてくる謝礼パッケージは、その特定の代理母のものなのでより正確です。
代理出産ステップ9-代理母決定「この代理母と進めたい」という意思表示
プロフィール一式が来たら、できるだけ早くこの代理母で進めたいかどうかを代理出産エージェンシーに返事をしなければなりません。返事をするのに、だいたい24時間ほどしか与えてもらえません。何故なら他の方も大勢代理母の紹介を待っているからなのです。
「この代理母と進めたい」と決断されましたら、代理出産エージェンシーが代理母の過去の医療レコードを依頼者さんの担当医に送ります。過去の医療レコードとは、過去の妊娠出産の医療記録や、過去に代理出産をしたことがあればその時の医療記録です。
代理出産のこと、自らも代理母によって子供を授かり、