*卵子提供経験者、ともこのブログコーナーです*
「わあ~きれいな女性(ひと)。」
卵子提供エージェントのアメリカ人Sさんから
送られてきた書類のなかに
彼女のプロフィールが入っていた。
そのプロフィール中の彼女の写真に視線をあてた。
白黒のコピー書類に映し出されたSさんの写真は、
高級ファション雑誌のページとおもわれる。
彼女は、昔プロのモデルだったのだ。
写真の印象だと、1970年代後半のものとおもわれるが、
黒のイブニングドレスをまとった彼女は、
タキシード姿の男性モデルと華麗にポーズをとっている。
(売れっ子のモデルだったのかな~?)
とひとり想像をめぐらせる私。
なんで、モデルから卵子提供のエージェントになったんだろう?
後で、わかったことは、彼女自身、結婚後、こどもに恵まれなくて、
卵子提供、そして、代理出産で子供をさずかったらしい。
このビジネスを始める前は、大学にもどって、
心理学者のライセンスまでとっているから、徹底している。
ひぇ~すごいな。アメリカって。行動力と合理主義は、
この国のお得意分野だ。
ほかに同封していた、不妊や、卵子提供関連の
記事も一応目を通してみたが
全部英語でかかれたその書類はなんだか複雑でよくわからない。
電話より、まだ、ましか… (ひとりため息。)
(やっぱり、一度会って話を聞いてみよう。)
その後、Sさんにもう一度電話をかけ、
「○月×日、□時」とお互いのスケジュールを調整して
彼女と面接をする予約をとった。
(続く)