*卵子提供経験者、ともこのブログコーナーです。*
初めての採卵を終えた直後は、
麻酔のため、気分はもうろうとしている。
待合室で待っていてくれたアメリカ人の
卵子提供エージェントのSさんから、
花束と、依頼者からのギフト、それから、
謝礼金の小切手を貰った。
ピンクの花がガラスの花瓶の中で、
可憐にゆれている。
なんだか、心が温まる。
「Thank you very much!」
そして、Sさんの車で、
彼女の自宅へとむかった。
気分がまだすっきりしないわたしは、
2時間ほど、彼女の自宅で休憩させてもらうことに。
彼女のゲストルームのベッドで、
2時間ほど寝ただろうか。
フレンチドアのカーテンの隙間からの日差しで
目がさめた。
「気分はどう?よく、眠れた?」と
言ってSさんが、パンとスープを運んできてくれた。
朝から、何も食べていないので、
やたらとお腹がすいていた。
お腹も落ち着くと、気分もよくなってきて
お礼をいって車を運転し自宅のアパートへと向かう。
自宅へつくと、緊張がとれたためか、
または、現実にまいもどったせいか、
腹痛を感じた。
生理痛のような鈍痛だ。
帰宅途中で購入した痛み止めの薬をのみ、
また、自宅のベッドで横になる。
(今日は一日、しっかり休もう・・・)
そう想いながら、また眠りについた。
(つづく)