卵子提供を受けられたご夫婦の体験談を
ご紹介します。
私たち夫婦は再婚でお互いに若い頃は
子供を欲しいと思ったことがなくキャリアを積み上げて
いこうと毎日すごしていました。
が、だんだん年齢が上がるつれ子供が欲しいと思うように
なってきました。
生理があれば、妊娠できると思っていた私は
40代半ばから、体外受精をしましたが、無理でした。
ドクターからもはっきりと理由をつげられないまま
不妊クリニックを転々としました。
3件目のクリニックで、卵子の質の問題をはじめて
はっきりと聞かされ、
3度の体外受精で結果がでていなかった私は
「なんだそうだったのかと、それだったら無駄なことを
したんだな」と思いました。
養子という選択も私たちにはありましたが
年齢でひっかかり、実際のところその年齢の
問題と向き合うことで
「子供を持つにはもう遅いか」と気持ちが
落ち込んでいました。
でも主人の血を引け、私が産めるという
卵子提供という選択があると知ったとき、
すぐに色々調べ始めました。
周りの人には、「そんな年で何を考えている」
と笑われたくなかったので
誰にも相談できませんでした。
渡米して、ドクターに会って、ドナーを選定しました。
私の雰囲気に似ていると思ったので
その方にしました。
クリスマスとお正月が入ったので
思ったより時間がかかりましたが、
来年は母になれるのかと思い
待つことにしました。
ドナーの方の採卵は順調で、8個の受精卵が
できました。
凍結もできたので、今回失敗しても
まだあるから、と自分にいいきかせて
リラックスするようにしました。
妊娠がわかった日、主人も
「ここまでこれてよかったな」と
いままでのことを振り返り感極まって
いました。
まだまだ出産には長い道のりですが
とりあえずご報告します。
いままで支えてくださって有難うございます。
石原さんには誰にもいえなかった私たちの心のうちを
打ち明けることができほっとしました。
ドナーの方にはお会いできませんでしたが
どうか、幸せな人生を歩んでください。
私たちのために、本当に有難うございます。
(匿名:T&Fより)