先日、米国で放送している朝の番組で興味深い内容のものがあった。
精子バンクで生まれた子供達が、
インターネットのサイトに登録して、
自分の異母兄弟・姉妹を探すというものだ。
米国では、毎年、約35,000人から 60,000人の子供達が
精子ドナーを通して生まれているといわれる。
その中には、精子提供者の父親を探すことのみならず、
同じ提供者から生まれてきた、
自分たちの異母兄弟・姉妹を探す子供達の数が
増えてきているというのだ。
例えば、精子バンクを通して生まれてきた20歳になるライアン君は、
14歳で高校を卒業し、もうすでに技術工学の修士号を取得し、
今年の秋からは NASA―航空宇宙局に、ロケット科学者として就職が
内定している頭脳明晰な青年だ。
「僕は小さいときに、精子提供者から生まれてきたと告げられて、
大きくなるにしたがって、自分のDNA-遺伝子の半分はどこからきたのか
もっと知りたいと思うようになったんだ。」
ライアン君は、彼の母親のウェンディーさんに許可をうけて、
精子ドナーである父親を探し始めた。
「僕は、父親を必ずしも
必要としていたわけではなかったんだけど、
どんな人なのか、すごく興味があって、
最初は、ただ単純に顔を写真でみたり、
話しだけでもしてみたいなって思ったんです。」
そんな彼の父親探しは、彼が12歳のときに始まったが、
なかなか、確実な情報がなく困難を極めた。
そして、もっと他からの情報を取得するために、
母親のウェンディーさんとともに
「ドナー兄弟・姉妹登録」のインターネットサイトを立ち上げた。
現在、このサイトには、3万人のメンバーが登録している。
このサイトを通して、、ドナー、その子供達、
そして、その兄弟姉妹が出会うことができる。
しかし、現実に浮かび上がった問題もあった。
一人の精子ドナーだった男性が、
自分が提供した精子から生まれた子供達が、
22人もいることかわかり、かなりショックをうけたという。
彼の精子バンク業者は、彼に
10人以上生まれることはないと約束したにもかかわらずにだ。
中には、125人の子供が生まれていることが
判明した精子ドナーもいた。
たとえば、一回の精子提供から生まれてくる子供の数は、
8~20人の可能性がある。
したがって、一人の精子ドナーが何回か提供すると、
その数はかなりの数に上るだろう。
ライアン君自身も、いまのところ、
6人の兄弟姉妹と連絡をとりあっている。
しかし、現実には、20~30人の兄弟がいる可能性あり。
現在彼は、ここで知り合った姉妹の存在を快く受け止め、
たまに会うことを楽しみにしている。
注)2010年7月27日、abcニュースをもとにミラクルベビーが要約、
翻訳しました。翻訳には、法的効力はありません。