みなさん、こんにちは。
アメリカの精子提供や卵子提供、代理出産のエージェンシーをしておりますミラクルベビー日本窓口の中村です。
私は日本の看護師であり、日本看護協会認定の不妊症看護認定看護師という資格をもって活動しています。不妊症看護認定看護師???と思った方もいらっしゃると思いますので、どういう看護師なのかについては後編でお伝えしますね。今後、自己紹介はブログやホームページで改める予定です。
ここでは私がみた不妊治療のリアルをシリーズでレポしていきたいと思います。
Aさん42歳は長期間の婚活に終止符をうち、結婚。結婚後まもなく男性不妊という現実を突きつけられ、日本で初めての不妊治療(体外受精:ART)に挑戦します。自分なりに情報を求めて臨む体外受精。Aさんの妊活はいかにして進むのでしょうか。
結婚までの道のり
Aさん「私は3人の子どもを育てたい夢をもっていました。子どもが大好きだったので、子どもに関わる職に就いたこともあります。
20代はお付き合いする男性がいましたが、30代から婚活をはじめました。年齢を重ねると自分に合う方になかなか出会えなくなりました。
35歳を超えると職場の上司や同僚から結婚の心配のみならず、時には傷つくようなことも言われました。婚活も会社も何度辞めようと思ったことか…、心が折れそうでした。諦めずにいれたのは周りの友人が支えのおかげです。
家族を作りたい…。
昨年、最後と決めて、新しい結婚紹介会社に登録しました」
…素敵な方ですが、ご苦労があったのですね。
Aさん「登録から数カ月経った頃、年齢も離れていて、自分の好みのタイプではなかった男性からお見合いの申し込みがありました。今までの私はお断りしていたと思うのですが、何故か受けることにしました。
実際に会ってお話をしたのですが、特に気に入ったとか、ビビッと来るものはありませんでした。でも、会った後に、さわやかな、晴れ晴れとした気持ちで満たされました。…今までお会いした方にはない気持ちを抱きました。」
…それから、Aさんはお相手の方と頻繁に連絡を取り、デートを重ねました。
出会いから数カ月でプロポーズを受け、めでたく結婚することが決まったのでした。
婚活終了そして妊活へ。待ち受けていた現実
Aさん「両家のご挨拶を済ませ、結婚式の日取りが決定しました。数か月後、同棲と同時に仕事を退職し、早速妊活をはじめました。
まずは自分でタイミングをとってみることにしました。
約半年経っても、妊娠の兆しがみえない…。あれ??
その頃、結婚式が終わったこともあり、彼と相談して医療機関に行くことにしました。
何か原因があるかもしれないと心配しました。私には年齢以外に大きな問題は見つかりませんでしたが、精液検査で異常が指摘されました。
すぐに、男性不妊の専門機関で診察を受けたのですが、人工授精でも難しい現状を突き付けられました。」
…Aさんは2人、子どもを授かりたい気持ちがあり、すぐに体外受精に踏み切ることにしたのです。
Aさん「AMHは年齢より少し良い数値でした。
毎日の注射はつらいものがありましたが、無事に採卵を終え、幸運にも4つの胚盤胞を凍結することができました。
治療と同時進行で情報を求めて、いろいろ調べたり、セミナーに行ったりして、私の年齢だと染色体異常が7割を超えるということを聞いたので、先ずは受精卵を10個作ることを目標にしました。
新婚旅行に行くので、それまでに採卵できたらと思っています。」
…加齢とともに染色体異常が増える、流産のリスクが増える…、治療を受ける人々に伝わるようになったのですね。
でも染色体異常、流産することも前提でのAさんの治療計画に、なんとも言えない気持ちになりました。
流産率を下げる着床前スクリーニング
流産は精神的なダメージのみならず、手術を必要とすることもあり、肉体的にも負担が大きいと言われています。また、治療が再開できるまで時間を要します。少しでも年齢が若いうちに治療をしたいのに・・・これはなんと言っても患者さんには大きな壁となりますね。Aさんも同じような不安を抱えて治療をしていくのでしょうか。
流産率を減らすといわれる、着床前胚染色体異数性検査:PGT-A以下PGT-A(着床前スクリーニング検査:PGS)は日本国内においてはまだ臨床研究段階です。
アメリカではPGT-Aができます。
治療を受ける方の状況にもよりますが、ミラクルベビーを通じて治療を受ける方の多くは、このPGT-Aを受けて胚移植にのぞんでいます。
もちろん受精卵ができても、PGT-Aによって、移植に適した胚が少なくなるというリスクを持ち合わせますが、検査をクリアした胚の妊娠率は7割を超えるという報告もあります。
ミラクルベビーの提携医療機関では、州内医師の5%程度に与えられる実績が認められた、“スーパードクター”が治療に携わっており、最新情報ではミラクルベビーのお客様を多く担当する医師の妊娠率は8割程度になっているとのことでした。
医者からの予想外の言葉
Aさん「1回目の採卵を終え、2回目の採卵に踏み切ったときに、“できれば、2人子どもが欲しい”と医師に伝えました。
すると、医師から『それは難しいですね…』と言われました。
フォローの一言があれば、私の治療のモチベーションはなんとか維持できるんです。
『こちらも全力でやります』とか、『頑張りましょう』とか…
“難しいです”に何百万もかけてるのって…どうなんでしょう。どうして難しいのに治療を請け負えるのか…
難しいことはわかっているので、せめて心が折れない状態で治療をすすめたい、それだけです。私にはこの治療を何年もできません。
待ち時間に、私より長く治療を受ける方もいるんだろうな…、みんなどうやって乗り越えているんだろう?、誰かに相談したりしているのかな?、皆さん、本当に我慢強いな…、って色々考えたりしています。」
…さて、Aさんは医師に「どうして難しいのか?」と問わなかったのでしょうか。
私もAさんに伺わなかったのですが、その理由として考えられることは、
・自分で調べた染色体異常の割合を知っていたので「難しい」ことは理解して、質問を返さなかった
・更にショックなことを言われるのではないかという恐怖感があった
・通院を続けるモチベーションが下がってしまう
・忙しそうで質問できない
などでしょうか。
このブログを読んでくださっている方の中にもきっと、同じような経験をした方がいらっしゃると思います。
確かに、2人の子どもを授かることが難しいと言われ、聞き入れたくないこともあると思います。治療をするなら、希望を持ち続けたいですよね。
しかし、時には、聞きたくないことであっても、現実問題として、しっかり聞いてみる、その上で最善の治療を医師と考えることも必要なのではと思います。そして、聞いてみた結果、腑に落ちた、質問してよかったということもあるかもしれません。
日本の不妊治療に携わって感じることは、多くの方がこのように医師に「どうして?」などと質問することを躊躇しているように見受けます。
体外受精の歴史はまだ40年足らずです。治療自体ももちろんのこと、これらの技術で誕生した子どもたちへの影響が全てが明らかになっていません。生命の誕生に関わる治療であり、子どもを授かるという結果が約束されていません。そのような治療だからこそ、積極的に、自分の体の状態や治療について医師やスタッフと話し合って欲しいと思うのです。
次回はこのブログの続き後編として、医師との関係性や質問の工夫についてお伝えしようと思います。
来る10月6日(土)NPO法人Fine~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会が主催するFine祭りが東京神田で開催されます。
ご興味のある方是非ご参加ください。私中村も相談員として参加します。
ミラクルベビーでは、皆さまがアメリカでの卵子提供・精子提供・代理出産のプロセスを安心して行えるよう、日本語でご説明、サポートします。
お悩みの方、ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にご連絡下さい。
【東京での個別相談会 アメリカの卵子提供・精子提供・代理出産】
にもどうぞご参加下さい。
10月5日(土)精子提供プログラムのみ
11月30日(土)、12月1日(日)卵子提供・精子提供・代理出産プログラム
予約制となっています。
ご予約、ご質問、ご相談内容はお問い合わせフォームからご連絡下さい。
SNSでも情報発信中。こちらもフォローしてくださいね!
ミラクルベビーTwitter ←毎日更新中!
ミラクルベビーFacebook ←Facebookでのご相談も受け付けています