とある私の友人が
「子供が欲しい」とつぶやきはじめた。
ここまではよくある話。
が、しかしご主人に内緒でに何かできないかなーというのだ。
ご主人には前妻との間に子供がいて
彼女とは再婚。
彼女は40歳を目の前にして、やはり自分の子供が欲しくなっている。
「なんか薬打って妊娠しやすくする方法、ほら、何だっけ?
妊娠誘発剤ってゆうの?」
「えっ?それ、排卵誘発剤のこと?」
「そうそう、それ」
「もう、やめて~。恥ずかしいよ。妊娠誘発剤なんていうの。
言いたいことはわかるけどさ。」
ようは彼に知られずに何か妊娠しやすくする薬を打って、
成功させたいのだ。
「いきなりDr.のところ言って、排卵誘発剤打ちたいって
言ってもくれないよ。検査して、ほかに悪いところがないかとか
調べてみないとだよ」
「そうなんだ・・・。それってどこに行ったらいいのかね」
ってことで一緒に通訳がてら不妊クリニックに行くことになった。
予約がちょうど生理の終わりかけの頃にしかとれなかったのだが
彼女はついに不妊治療の扉を開けたのである。