こんにちは。ミラクルベビー石原です。今日は、「卵子提供を考えているけれど悩んでいる」という方に、
賛否両論の卵子提供 気持ちが揺れ動いていませんか
まず知っておいていただきたいのは、卵子提供についてはそもそも世の中の人の意見は賛否両論です。「血がつながっていない子を産む、育てる」という点に関して、「子供が不幸になる」「親のエゴ」だと批判的な人も多いです。不妊で苦しむことだって、今まで仕事や独身貴族をエンジョイしてきた、夫婦2人の生活をエンジョイしてきた代償だとも言われますから、更に卵子提供なんて言ったら「ナニ考えてんの?」と言われんばかりです。
なので、卵子提供についてだれかに相談したいなと思っていても、人を選んでしまいますよね。親も年齢的に保守的で卵子提供を理解をしてもらうのは難しい。私達人間、理解できないことが多いと、とりあえず反対しておくことが多いのでこれは当然の流れとも思えます。親というのは理解というよりもまずは心配や不安が先に立つでしょうし。
そんなことから、最初から最後まで卵子提供を受けたことは親には伏せておこうと考える人も多いです。妊娠安定期に入ったら話そうかなと思う人もいます。家族からの反対やネガティブオーラは、自分たちの卵子提供への意気込みをダウンさせてしまいますよね。
不妊で悩む友人へ相談するのも、結構勇気がいるもの。「そこまでして子供を欲しいと思わない」と言われるかなあ、と考えると躊躇しますね。卵子提供を「神に逆らう行為」と捉える人もいます。
日本のドクターでさえ、卵子提供反対派もいます。みんながみんな、卵子提供の決断に背中を押してはくれません。倫理観や、(自己卵の人工授精や体外受精で)妊娠できない年齢になってまで、子供を欲しいと願うというのはどうなのだ?という意見を聞いたことがあります。
こんな感じですから、もんもんと一人で殻に閉じこもりがちです。不妊のコミュニティーサイトで卵子提供についてのあれこれを得ようとする人も多いのではないでしょうか。 それで情報を得ることもできますが匿名ですから、言っていることに対しての責任はもちろん無く、良い情報もあれば正しくない情報も入り交じっていてとにかく情報過多です。迷う材料が多すぎではないかと思います。
結局「納得してから卵子提供を受けたい」って思っている。でも、納得なんていつまでたってもしません。次々に新たな書き込みが出てくる、そういうこともあるんだって、また悩むことが増えていく。エンドレスです。自己卵の不妊治療を終え、卵子提供という新しい試みで新しい希望が見えるはずなのに、またどろどろした中に足をつっこんで抜けなくなります。
長い人は数年間、人の書き込みを読み続けていて、いやいや本当に人生もったいないですよ。
誰も他人の人生に責任は持ってくれませんし、決めてもくれませんから、色々な意見を聞いても結局自分で決断、行動を起こすしかないのです。幸せは自分からつかみにいきましょう!
私自身が代理出産で子供を授かろうと決めたときには、こういう書き込みがあるとさえ知りませんでした。なので人の意見に惑わされることが全くなかったのがある意味救いでした。のちにこういう書き込みの存在を知ったときには、ちょっと衝撃的でしたね。すごい!批判!こんなに世間が(代理出産について)騒いでいたんだって(笑)。
卵子提供に対する夫婦間の温度差はありませんか
私は、自己卵で妊娠が難しいみなさん全員が卵子提供を受けるべき、という風には思っていません。
卵子提供で子供を授かるのは、奥様と血のつながりのないお子さんを育てていくこと。夫婦またはパートナー間の気持ちが一緒であることがまず第一です。もちろんシングルであっても強い気持ちが大切です。血がつながっていないくても私たちの子供で私たちは家族。愛情をもって育てていくという強い気持ちが一番大事です。
中にはご主人に「おれはそういう(血のつながっていない)子はかわいがれないと思う」と言われた方も。。。人はみな価値観が違うんですよね。これは夫婦の一生のことですから、卵子提供に乗り気でないのに、無理に合わせてもらうのは私はお勧めしません。夫婦の気持ちが違うのなら、卵子提供で子供を授かるのは適していないのではないかと思います。
卵子提供は妊娠がゴールではないのです。卵子提供は出産後、家族になってからの絆をどうやって築いていくか、そして、子供がその事実を知ったときにも、今まで築き上げてきた強い家族愛が根底にあるということがとても大事なのです。
子供に一番必要なもの、それは愛です。家族からのあふれる愛情です。毎日毎日の生活から生み出されるものの積み重ねで、血のつながりが無くても、子供は誰が一番この世で自分を愛してくれているかが絶対にわかります。
だから、卵子提供で幸せな家庭を築くには、ご夫婦2人の気持ちが一緒であることがとても大切なんです!もし気持ちが一緒だったら、もう今からレッツゴー!です。
卵子提供のリスク
果たして、卵子提供を受けても実際に子供を授かることができるんだろうか?
卵子提供を受けるにあたって、不安なことはたくさんあると思いますし、すべての人が子供を授かるわけではありません。でも、「今までのリスク」を考えると比べものにならないくらい、卵子提供は安全なプログラムで子供を授かるための近道です。
「今までのリスク」とは高年齢の自己卵で妊娠・出産することで精神的・肉体的ストレスが多大、流産や死産のリスクと常に背中合わせ、障害を持つ子の出産の可能性のことですね。妊娠までもそうですが、妊娠してからも様々な不安と負担に苦しめられることが多いのです。
私からするとこれはもう「拷問」としか言いようがありません。
これに比べると、卵子提供はそういった危険がごく少ないです。なぜなら、エッグドナーの年齢というのは、人間が本来自然に持っている妊娠する力を最大限に引き出せる「妊娠適齢期」なので、適齢期を過ぎた高齢の妊娠にかかる労力と比べはるかに簡単で安全に良い結果が目指せます。
自己卵で「何度か妊娠に至っている」=妊娠率高いと言う気持ちがある方も多いのですが、妊娠率=出産率ではありません。一番重要なのは、無事出産できるかということです。着床前診断を受けて健康な受精卵の移植をすれば、流産率も低いため、卵子提供では、2つの受精卵を移植した場合には2つが着床し双子になるケースが多いのです。
今までの危険がいっぱいの不妊治療、結果の出ない不妊治療から抜け出るだけでも、かなりのストレスから解放されますね。
金銭面については、やはり現在の不妊治療でお金が底を尽きないうちに、卵子提供に切り替えることです。それと子宮だって年を取っていくわけですから、40歳の子宮に移植するのと、50歳の子宮に移植するのでは違いも出てきます。
もちろん今までの自己卵の不妊治療のためにかけた多大なお金のことや、今までの苦労はなんだったの?っていう悔しい気持ちもありますよね。治療が長ければが長かったほど、この気持ちは強いかもしれません。が、ここは乗り切る勇気をもちましょう。
で、私もそうでしたが、子供が授かると今までにいくら費やしたかなんて忘れてしまいます。
また、卵子提供を受けるのであれば、ドナーさんの卵子だし進むのはもう少し後でも・・・と結構、先送りにしている方もいるのですが、出産や子育てのことまで考えるとそれは決して得策ではありませんね。今まで不妊治療にかけた年数を取り戻しましょう!