ともこの卵子提供物語その7-面接

2008年08月05日 | ともこの卵子ドナー体験記 |  コメント (0)

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*卵子提供経験者、ともこのブログコーナーです*




「遠い所、わざわざ来てくれて、どうもありがとう。」
卵子提供エージェントのSさんは、
わたしに言った。




「あの~、卵子提供について、
全く知識がないもので…」
と、わたし。




「大丈夫よ。わからないことがあったら、
なんでも質問してちょうだい。」




会話を進めていくうちに少しずつわかってきたことは、



卵子提供とは、


卵子提供者(このばあい”私”)の卵子を
採卵する


採卵された卵子を不妊治療を受けているご夫婦のご主人の精子と
体外受精させる


その受精卵を奥さんの子宮に移植する-ここで、妊娠できれば
めでたし、めでたし。



卵子提供者は、それに費やした時間、
ホルモン剤の投入などのリスクに対する
報酬として謝礼金をもらう




「あの~、ちなみに、謝礼金というのは、おいくらなのでしょうか?」
と躊躇しながらきいてみた。





「$2,500よ。(約25万円)」とSさん。
ちなみに、これは、1996年当時の相場だ。
今現在の謝礼金の相場は、
この2.5倍くらいする。





$2,500とは、当時のわたしにとって
4か月分のアパートの家賃がはらえる金額だった。




エージェントのSさんは、治療にはいるまえに、




心理テスト
医学検査
弁護士を通した契約





などにパスすることが条件だとも説明してくれた。




やはり、人間の感情、医学、倫理、法律


慎重に考慮しなければならないことが
たくさんある。




Sさんは、不妊で悩んでいるカップルに対して、
お金には換えられない贈り物と言った。





もともと、日本をひとり飛び出してきたわたし。
なぜか、東京の人ごみからはなれて
自由になりたかった。





あの時「決断」をしたから
今の自分がいる。
これも新たな決断か。
リスクもある。




Sさんは、一通りの説明のあと、ふと





「来週日本人で採卵する女性がいるから、
彼女にいろいろ聞いてみたらどうかしら。
実際に体験した人の話を聞くと、参考になるわよ。」





と、その日本人女性の許可をもらって、電話番号をくれた。





Sさんの家をあとにして、その女性に早速電話してみた。

(つづく)

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