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アメリカ精子提供・精子バンク・代理出産・卵子提供

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ともこの卵子提供物語その7-面接

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*卵子提供経験者、ともこのブログコーナーです*

「遠い所、わざわざ来てくれて、どうもありがとう。」
卵子提供エージェントのSさんは、
わたしに言った。

「あの~、卵子提供について、
全く知識がないもので…」
と、わたし。

「大丈夫よ。わからないことがあったら、
なんでも質問してちょうだい。」

会話を進めていくうちに少しずつわかってきたことは、

卵子提供とは、

卵子提供者(このばあい”私”)の卵子を
採卵する

採卵された卵子を不妊治療を受けているご夫婦のご主人の精子と
体外受精させる

その受精卵を奥さんの子宮に移植する-ここで、妊娠できれば
めでたし、めでたし。

卵子提供者は、それに費やした時間、
ホルモン剤の投入などのリスクに対する
報酬として謝礼金をもらう

「あの~、ちなみに、謝礼金というのは、おいくらなのでしょうか?」
と躊躇しながらきいてみた。

「$2,500よ。(約25万円)」とSさん。
ちなみに、これは、1996年当時の相場だ。
今現在の謝礼金の相場は、
この2.5倍くらいする。

$2,500とは、当時のわたしにとって
4か月分のアパートの家賃がはらえる金額だった。

エージェントのSさんは、治療にはいるまえに、

心理テスト
医学検査
弁護士を通した契約

などにパスすることが条件だとも説明してくれた。

やはり、人間の感情、医学、倫理、法律

慎重に考慮しなければならないことが
たくさんある。

Sさんは、不妊で悩んでいるカップルに対して、
お金には換えられない贈り物と言った。

もともと、日本をひとり飛び出してきたわたし。
なぜか、東京の人ごみからはなれて
自由になりたかった。

あの時「決断」をしたから
今の自分がいる。
これも新たな決断か。
リスクもある。

Sさんは、一通りの説明のあと、ふと

「来週日本人で採卵する女性がいるから、
彼女にいろいろ聞いてみたらどうかしら。
実際に体験した人の話を聞くと、参考になるわよ。」

と、その日本人女性の許可をもらって、電話番号をくれた。

Sさんの家をあとにして、その女性に早速電話してみた。

(つづく)