精子ドナー確保できず人工授精の新患者受け入れ中止- 慶応大学病院

2018年11月01日 | 精子提供 AID 精子バンク |  コメント (0)

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こんにちは。アメリカで精子提供のコーディネートをしているミラクルベビー石原です。日本で他人の精子を使っての人工授精(AID) を考えておられる方には、深刻なニュースです。https://www.yomiuri.co.jp/science/20181030-OYT1T50049.html

 

慶応大学病院では、精子の提供者(ドナー)の確保が難しくなったため新規の患者の受け入れを中止したという内容ですが、簡単にまとめます。

 

慶応大学病院と言えば、国内で1948年に初めて精子ドナーを使ったAIDを実施した病院です。2016年には1952件(全3814件の約半数)が同病院で実施されたそうです。

 

精子ドナーの確保が何故難しくなったのか? それは、

1.生まれた子が精子ドナーの情報開示を求めた場合、「出自を知る権利」を理由に裁判所から開示を命じられれば、「遺伝上の父」の情報公表の可能性がある。

2.日本にはAIDで生まれた子の父親が、育てた男性か精子ドナーのどちらなのかを明確に決めた法律がない。そのため、親子関係をめぐる法的トラブルが起こりうる。

 

善意で精子を提供してくれているドナーに対して、このように将来起こりうる心配事は彼らの精神的負担になります。こんなわけで精子ドナーが確保できなくなったのです。

 

ざっとこのような内容なのですが、慶応大学病院の他にも数箇所、AIDを受けられる医療機関はあるようです。でも待ち時間がなんと2年だそうです。それだけ待って精子提供を受けても、人工授精の妊娠率はたったの5%。出産率はもっと低いのでしょう。ほとんど子どもは生まれてこない・・と言うことでしょうか。

 

かたや女性の方は、年齢的に卵子の質が落ちていき2年も待てない・・・という方も多いでしょう。こんなことで授かるチャンスが無駄になってしまうのは悔しいことです。

 

こういう現状の中、よからぬ方向に行く人も増えるのではないかと恐れられています。それはネットを通じ個人の精子提供を利用することです。性感染症の検査がきちんと行われているか不明ですし、検査結果を見せられたところで、匿名の精子ドナーですからその人の結果なのかは証明しようがありませんよね。人の命にかかわることですから何かが起きてからでは遅いのです。

 

困っている夫婦が沢山いるのです。一日も早く法を整備して、精子提供による親子関係をきちんとさせ(明らかに精子ドナーを父親とみなすなんておかしい!です)ドナーが安心して精子提供できるようにと願うばかりです。

 




日本でAIDを受けるのに延々と待たされて先が見えないと、アメリカの精子バンクから精子を購入する方、アメリカで精子提供を受ける方も増えています。ミラクルベビーではアメリカでの精子提供をコーディネートしています。ご興味のある方はお問い合わせフォームからご相談ください。

11月24日、25日の週末に東京で個別相談会も行います。この機会をお見逃しなく!

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