翌朝、私たちの受精卵残りのひとつは凍結できる質でなかったとの
連絡をうけた。
あーがっかりだな。
代理母はソファーでごろごろしていた。
というより、トイレと食事のときにしか動かない生活。
好きなテニスチャンネルばかりみてる。
「トイレ行くたびに、受精卵が出て来てないかじーっとみちゃうわよ。
でも見えないくらい小さいんでしょ?」
かなり安静にしていて、3日目に代理母は家に帰っていった。
翌朝から仕事に戻るという。
なんだか初めてのことで、こんなんで本当に妊娠するんだろうか?
移植はほんの10分くらいのもので、簡単な作業にみえた。
こんなことで着床するんだろうか?
と不思議に思う。
代理母は「私妊娠する自信あるのよねー」
そういって帰っていったっけ。
しかしながら、私たちの試みは失敗に終わった。