代理出産体験記その1―告知

2008年03月18日 | 石原理子の代理出産体験記 |  コメント (0)

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私はなかなか子供ができなかった。以前の2度の妊娠は簡単だったが、2度目の妊娠中に子宮がさけてしまってからは卵子の加齢も手伝い、それからは長く辛い道のりだった。



一度裂けた私の子宮はもう元通りにはなっていなかった。



そんなことをある日、ドクターから聞かされたって「うそでしょう」



一気に背中が寒くなった。帰りの車では隣で主人も言葉が少なかった。



愛する人との子供が出来ないなんて。ごめんね、私の子宮がだめなばっかりに。言葉に出すと泣き崩れてしまいそうだった。



そのとき、ドクターはすかさず言った。「あなた達には代理出産という道と養子をもらうという道がある」と。代理出産ということばは向井亜紀さんの件で知ってはいたが、まさか自分がその世界に入っていくとは夢にも思わなかった。なんか雲の上の存在の世界だった。どこかで芸能人だからできるのかな、なんて思ったこともあった。



アメリカのドクターは、ましてこの専門分野のドクターはこのような患者はたくさんいるだろうし、代理出産は特別なことではないのだろう。さらっと言ってきたので、さらっと受け止めてしまいがちだが、「先生、ちょ、ちょっと待ってください」と何度も聞きなれない英語を確認した。



子宮の問題から一気に代理出産に自分の気持ちを切り替えるなんて、そのときの私には出来なかった。ひたすらひたすら悔しかった。



その日の告知は、私の人生の中で一番辛いものとなった。



でも私達には時間がなかった。代理出産を選ぶなら、自分の卵子を使っての体外受精。一日も早く決断しないといけなかった。



次回は「決断のとき」

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