ささいな情報も遺伝カウンセリングによってひきだされる

2015年08月08日 | 卵子提供 |  コメント (0)

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卵子ドナーの遺伝に関する情報を得る場として
“遺伝カウンセリング”というものがあります。




これは何かといいますと
遺伝の専門医が
ドナーさんの血のつながりのある
家系の病歴、治療歴、死因などの
情報をドナーさんから聞いて




どのようにそれが子孫に受け継がれていくのかの
可能性、もう少し多くの情報を得たいのなら
ドナーさんにどんな検査を勧めるかなどの
情報を依頼者さんへお伝えするものです。




インタビュー形式で行われ、
あとで専門医よりレポートを出してもらえます。




卵子提供を受けて生まれたお子さんを
将来、小児科へ連れていき、そこでの問診で
“家族にXXの病気にかかったことのある人がいますか?”
と聞かれたとき




それは血のつながりのある人の情報を書くべきなのです。
つまり、ドナーさんの家系のことを知っておく必要があるのです。




私はこれはとても貴重は情報収集ではないかと思います。




ミラクルベビーの紹介している
サザンカリフォルニア リプロダクティブセンターでは
この遺伝カウンセリングを卵子ドナーに
受けてもらうことを必須としています。




他のほどんどのクリニックでは、この直接のインタビュー形式での
遺伝カウンセリングを必須としているところは
ありません。




今までにいくつか、依頼者さんが
「情報があってよかった」
いうようなケースがありましたので
ここにご紹介しますね。




ケース1:
ドナーさんは出生後まもなく股関節脱臼になりました。
ですが、すぐに治り完治もして今の生活にも何も支障がないため
ご本人も記憶にとどめていなかった病歴でした。




カウンセリングの最中に、このことが引き出され
遺伝専門医は、この病気は女児に遺伝しやすいということを
クリニックの医師に伝えました。



担当医師は、この結果について依頼者さんと直接
電話でお話する機会をもうけ
男女産み分けをすることでリスクを減らせることなどお伝えしました。



ケース2:
ドナーさんが遺伝カウンセリングをうけられたあと
そのレポートには、
ドナーさんの息子さんが犬アレルギーだということが
書かれていました。



これを読んだ依頼者さん、
実は犬を何匹も飼っておられ、



「もし子供が犬アレルギーで生まれてきたら
すべての犬を追い出すことになるなんて
考えられません。
自分たちにとっては犬も子供も同じくらい
大切なので」



その犬アレルギーは、このカップルにとっては
大きなインパクトとなる情報でした。



ということで、このドナーさんとは
進めることができませんでした。

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