ほとんどの卵子提供を受けたご夫婦は
生まれてきた子供に対して
事実を打ち明けない方向にいる。
様々な考え方があり、どうするかは
子供の性格、告知するタイミング、そのときの家族の
状況などにより、今考えていることから
変化する可能性もある。
告知しない方が、子供のため。
告知しないのは子供にうそをついていること。
何が正しいのだろう。
いや、何も間違っていない。
人の意見を聞いたところで
答えはみつからない。
最近 「卵子提供について子供に話す 2009」というトピックで
臨床ソーシャルワーカーが概況報告書をまとめた。
卵子提供の世界では、ここ過去10年ほどで大きな変化が起こり
この度最新版報告書を出すことになったとアメリカ生殖学会は
言っている。
結構長いのだが、少しずつみなさんに、アメリカでの
卵子提供の考え方を、この報告書に基付き
お伝えしていこうと思う。
卵子提供に対する考え方が変わるかもしれない。
時代の流れとともに色々と変化している事実を
知っておこう。
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最初に卵子提供でこどもが生まれたケースは
1984年にさかのぼります。
それ以来卵子提供によって子供を授かる親が
急激に増加しています。
それに伴い年々実際に卵子提供で生まれた
確かな子供数はわかりませんが1995年から2007年にかけて
およそ51,223人がアメリカでフレッシュサイクル(採卵直後の卵子)
で成功しています。
それと同時に12,157人の子供が凍結した卵子で成功を収めています。
これを全部あわせると63,380人の子供が卵子提供に成功しています。
しかしこの数は単に予想であり実際は双子や三つ子などが生まれる
ケースも多く、数的にはもっと多いと判断されます。
たとえば数人のこどもが生まれる可能性が35%とすると、
その数は85,500にも及ぶ数の子供が卵子提供で生まれたことに
なります。
オーストラリアとニュージーランドで生まれた子供は
1991年から2006年の間で90,000人を越すといわれています。
これもカナダ、イスラエル、ヨーロッパを含むとこれ以上の数になります。
(続く)