不妊治療団体、提供卵子で体外受精へ
全国21の不妊治療施設が参加する「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」は1日理事会を開き、姉妹や友人からの提供卵子による体外受精を容認する方針を再確認し、同機関の倫理委員会が承認済みの2件について実施を認めると発表した。
JISARTは昨年6月、参加施設から申請のあった提供卵子による体外受精を認める考えを公表し、日本産科婦人科学会に回答を求めた。同学会は生殖補助医療について日本学術会議の検討委員会が審議中だったことを理由に、学術会議の審議がまとまるまで実施を待つようJISARTに求めていた。
学術会議の検討委員会は3月に報告書をまとめる予定だが、代理出産の問題が中心で卵子提供の是非については見解を盛り込まない見通し。このためJISARTは実施に踏み切ることにした。(2008年3月3日 Nikkei Net)
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このJISARTという機関が友人、姉妹から提供された卵子での体外受精を容認することを決めたそうですね。
アメリカでは卵子提供を受ける側と提供する側はお互い匿名が一般的。普通は会うことも声を聞くこともお互いが同意しなければありません。個人を特定する情報は一切知らされません。お互いにパーソナルな感情が入ってしまうことが卵子提供の場合好ましくないとされています。
そして、日本側ではまだまだ学術会議で卵子提供について話し合いをもとうという動きがでるまでは長い道のりですね。卵子提供を必要とする人の数の方が、代理出産よりも多いと聞いています。実際に悩んでいる現場の声というものがまだ表には出てきていないのでしょうか。