夫婦以外の精子、卵子を使った体外受精に
ついてのニュースです。
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日本生殖医学会では、夫婦以外の第3者から提供された
精子、卵子を使っての体外受精を認める方針を決めました。
基本的に、
1・自分たちの精子や卵子を使って子供を得ることが
できない夫婦が対象となり
2.精子、卵子そのものの提供は無償とする
3.交通費や治療費などの実費は補償され
4.生まれた子供が希望した場合、将来誰が提供者かを
告知する
ということが決められました。
日本産科婦人科学会によると体外受精を受けた人数は
1995年からの11年間で3.5倍にもなり約9万4000人に
増えています。
まだ国としての法整備のめどはたっていません。
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子供が希望すれば、提供者が誰かを告知するという
ことですが、それは提供者側にもしっかりとした
心構えがないとですね。
告知したことにより、子供が遺伝子的なつながりをもった
親を探しだすかもしれないのです。
たとえば・・・
10年後になってある日、自分の卵子の提供先に生まれた
子供が自分を訪ねてくるかもしれない。
そのときその子供にどのように対処するべきか、
また自分にはすでに夫や子供という家族があるかもしれないし
その家族にはどのように説明をするのか
ということもまでも考えるべきでないかと思います。
また将来、自分が不妊になって悩んでいるときに
自分の血がつながった子供がたずねてきたら・・・
ということも考えられますよね。
私は仕事がら、アメリカで多くの卵子提供者と
接していますが、
彼女たちにこのようなことに対しての心構えを聞くと
「10年後の自分というものはまだどのように
なっているかわからない。
今いろいろなことは決めかねるので匿名でしたい」
というが声が多数です。