赤ちゃんは予定しているスケジュールより
大きめだと代理母から聞いていたので
早めに生まれてくるのだろうと
予想はしていたものの
やはり「破水した」と連絡が入ると
ドキッとする。
ロサンゼルスタイム 夜中の3時。
目がなぜか覚めて、枕もとの携帯をみると
代理母からメッセージが。
「今破水したの。
これから病院へ行くわね。
もうすぐ赤ちゃんと会えるわよ。」
とうとうきたか。
短いメッセージに何とも言えない緊迫感があった。
「有難う。すぐ依頼者さんに伝えますね。
気を付けて。私もできるだけ早く向かいます!」
とだけメールを打って
依頼者さんにすぐLINEで連絡。
日本は夜の時間帯なのですでに
代理母からのメールを見ていたようで
「もう生まれてしまうんですか・・・」
もう少しで出産準備のために渡米というところにきていたが
2週間以上も前に生まれてしまうとは。。。
「すぐに飛行機の手配をして飛んでこれますか。
私もすぐ用意をして飛びます!」
依頼者さんは、
飛行機のチケットは、一番早くて3日後にこちらに到着する便にしか
変更できない。
それで大丈夫か聞いてもらえないでしょうか。
とおっしゃるのですが
「おそらく難しいと思いますが、弁護士事務所があいたら確認します。
通常病院はそんなに待ってくれないし
親がそんなに長い時間来ないとあかちゃんが
フォスターケアに行ってしまったら大変ですよ」
ミネソタ州に住む代理母のもとへ飛ぶのにも
私自身も家のこと、会社のこと、一通り整理をして考える時間も必要だ。
まだ家族はみんな寝ているし、こそこそっと準備を始める。
飛行機のチケットは直行便を選びちょうどいい時間帯を考えると
午後3時まで出発便はなかった。
とすると、到着は夜か・・・。
キット生まれちゃうだろうな。
そうこうしているうちにミネソタの弁護士事務所があく時間になり
依頼者さんの到着日のことを伝えたら
「Oh, No…., they need to come as soon as possible」
だめよ、できるだけ早くこないとよ。
とのことだった。
第一、誰が赤ちゃんの面倒をみるの?
代理母は見れないわよ。
病院のスタッフも親が到着するまでの
妥当な時間のみよ。
到着便がわかったらすぐに教えて。
と言われ
依頼者さんに再度連絡すると、
明日到着する便が取れました!とのこと。
良かった良かった。
アメリカの病院はこのようなケースで海外から飛んでくる場合
もちろん飛行時間などを含め妥当な時間は考慮してくれるが
それ以上になるととても厄介なことになる。
以前、インフルエンザで高熱を出して日本からすぐに飛んでこれない方がいて
いくらドクターの証明を出しても、責任放棄とみなされて、フォスターケア(孤児院のような場所)
に赤ちゃんを送ると言われ
大変な交渉が必要だったことがある。
ま、今回はそういうことにはならずに行けそうなので一安心。
代理母からもまたメッセージが入り、
・病院がいつ両親が来るのか知りたい
・赤ちゃんのケアをどうするのかの確認
・赤ちゃんのバンドをどうするのかの確認
などなど、代理出産エージェンシーから
病院にコンタクトしてもらうようにするからねと
話た。
そして陣痛は5分置きにきている。
ちょっと大変だけど我慢できる範囲よと。
こんな大変な時に病院とのやり取り、そして
私にアップデートのメッセージを書いてくれて感謝感謝。
そして1時間もしないうち
「生まれた!」と赤ちゃんの写真が送られてきた。
皆間に合わなかったけど、無事に生まれて
良かった良かった。
本当におめでとうございます。
待ちに待った赤ちゃん。
本当に素晴らしいギフトを下さって
有難うございます。