*卵子提供経験者、ともこのブログコーナーです。*
初めての卵子提供。
依頼者のJさんは、わたしの卵子移植後、
妊娠にいたらなかった。
依頼者夫婦のことが頭から離れない。
面接したとき、
今までの想いを打ち明けてもらったこと。
涙ながらに感謝してもらい、
きれいな花束をもらったこと…
はじめは、もちろん「謝礼金」に
惹かれて受け入れた話。
だが、今は違う。
依頼者夫婦のことが一番で、
謝礼金のことは二の次となる。
こんなに苦労しても、
子供を宿ることができないカップル。
神様はなんて残酷なんだろう。
でも、これ以上、わたしにできることはない。
気持ちが悶々としてくる。
無念。
そんな中、月日は流れ、
いつのまにか、わたしのからだは、
正常にもどり、この最初の卵子提供の経験は、
日常の忙しさにまみれ、
色あせていった。
そして、数ヶ月たったある日、卵子提供エージェンシーの
Sさんから電話が入った。
(つづく)