石原さん、その節はお世話になりました。出産を2か月後に控えドキドキと嬉しさとの気持ちが入り混じって毎日過ごしています。お世話になったお礼が何ができるかなと考えていましたが、私が体験談を書くことで、同じような境遇の方が勇気をもって精子提供を受けて子供が授かれるようお役に立てればと思っています。
私は20代後半からずっと子供が欲しかったのですがまだ収入もあまりなかったし「自分がまず独り立ちができてからだなあ」と人生設計というと大げさですが、おぼろげに35歳までには結婚し子供が持てるようにという自分なりのプランを立てていました。私の親は離婚していて母が一人で私たち姉妹を育ててくれたので、私が一人で子供を産んで育てるということも母は応援してくれていました。「私が元気なうちやで~、手伝えるのは」とよく言われていました。30代だと自分は若い気でいても、親が倒れるとこの試みが終わる。妊娠して出産するのにも時間はかかるわけだし急いだ方がいいと思いました。というわけで結局独身で精子提供を受けて母になる決断をしました。
精子を個人で提供している人もいるけれど、やはり不気味で連絡する気にはなれませんでした。無料だから、手軽だからということよりやはり病気が心配でした。頑張って稼いだお金はアメリカに渡ってきちんとした医療のために、自分の気に入った精子ドナーのために使いたいと思いました。その思いが成果を出せたので本当に良かったです。
初回渡米では、ドクターに子宮にポリープがあると言われました。画像では恥ずかしいくらい大きな?ポリープに見えました(笑)そんな簡単には前へ進めないものだなあと思ったのですが、後日日本ではすんなりドクターがポリープをとってくれて悪性ではないこともわかってほっとしました。あと、アメリカで受けた検査で私に遺伝子病の保因があるということがわかったんです。なので精子ドナーは同じ病気の保因者でないことがわかっている人を選ばなければならないということで、選択肢がちょっと狭まりました。でも最終的にとてもかわいらしい子供のころの笑顔の写真がとても気に入って精子ドナーを決定しました。今からどんな顔で生まれてくるのやら楽しみです。
採卵の時には、私は卵子がとても多く育ちやすいので、ドクターが薬の量を少なめにしてくださったと聞きました。石原さんが「薬代にかかるお金も随分節約できているね!」とおっしゃっていましたが、私の2倍以上の量の薬を打つ方もいらっしゃるとか。採卵をする前はとても怖かったのですが終わってみると「こんなもん?」って感じでした。全身麻酔をかけると知らない間に終わっているので楽ですが不思議な感じでした。ドクターの口から採卵数が「フィフティーン エッグス!グッジョブ!」って聞いた時には「やった~~!!」うれしくてすごく感動したのを覚えています。ドクターが神様に見えましたね。
移植は1個入れるか2個入れるかという選択があったのですが、やはり双子のリスクを色々記事で読んでいると怖くなり、1個にしました。性別も受精卵のときからわかると聞いてびっくりでした。全部が男の子ということも考えられたわけですが、たまたま希望していた女の子だったので運がよかったです。
一度渡米をしてしまえば、そのあとは石原さんが「次は○○をいついつまでにしてくださいね~」とレールを引いてくれるので、ただひたすらそれに沿って進んでいくだけです。だから踏み出してしまえばその方が進もうかどうしようかと悩んでいる時よりも「進んでいる感」がある故、気持ちが楽って感じです。最初の渡米から5か月後には自分が妊娠しているなんて夢にも思っていなかったと思います。何度かトライするんだろうなと思っていたので1度で妊娠できたこと、とてもスムーズに進めたことにとても感謝しています。ドクターやクリニックのみなさんにもお世話になりました。出産できたらまたご報告しますね。
40歳手前の転職で時間にゆとりができるようになった時に「子供を産むなら今しかない」と考えるようになりました。ただ私は未婚でパートナーもいないため、日本では特別養子縁組に登録することはできません。海外でできないかといろいろと探して、アメリカのミラクルベビーのホームページを見つけました。
ミラクルベビーが提携しているアメリカのクリニックはビバリーヒルズにある綺麗なビルの中に入っています。検査も多くシビアですが、相談にのってくれたり、可能であればすぐに確認してくれます。おかげでクリニックに対して不安を持つことはありませんでした。
体外受精のことは右も左もわかりませんでしたが、エージェントの石原さんからいろいろと教えてもらい、着床前診断も含めて自己卵での体外受精を試みました。
排卵誘発で採卵したのですが、採卵できたのは 5 個、その内受精して胚盤胞になったのは 4 個、着床前診断で正常な受精卵だったのはわずか 1 個でした。それでも期待を込めてお腹に戻して日本に戻り、ドキドキしながら妊娠判定をまちました。結果は着床せず。。。
妊娠するのは容易ではないことを実感して 4 ヶ月後に再度採卵と受精を行いましたが、胚盤胞になった受精卵は前回より減り 2 個で、両方とも着床前診断で正常ではなかったのでお腹に戻すこともできませんでした。高齢ということもありますが、何より今までの不摂生が祟ったのだと後悔しました。
それでも諦めきれず、ドクターや石原さんと相談して自分の卵子ではなく、卵子提供を受けることを決めた時には、ミラクルベビーにエージェントをお願いしてから 1 年が経っていました。
そこからさらに 8 ヶ月、ドナーさんの採卵から着床前診断で 5 個の正常な受精卵をいただき、私のお腹に 1 個移植してもらいました。
無事着床して胎嚢も見えた時には気持ちが明るくなりました。それが 7 週目の検査で、胎芽が見えず当然心拍もなく、9週目には枯死卵(流産)だろうと判断されました。
まさか、、、という気持ちが強く、自分の体では移植しても成長できないのではないかと諦めの気持ちも出てきました。
ただ受精卵はまだ 4 個残っているので、次で最後という思いで、流産手術後 3 ヶ月で合計 4 回目、ドナー卵子では 2 回目の移植をすることにしました。日本で行う検査はパスしたのですが、アメリカに渡ってからの診察で小さな異常が見つかり、問題なければ 7 割くらいの着床率が今のままでは 3 割ほどの確率になるだろうと診断されました。一旦リセットしてイチから移植準備をするか、このまま移植するかを選択しなければならなかったのですが、移植スケジュールもアメリカに滞在できる日数も考えると悩んでいる時間はありませんでした。
石原さんの励ましもあり予定通り移植することに決め、10 日後の妊娠判定を待ちました。何とか陽性反応が出たものの前回のことがあったため、本当に喜べたのはそれから 2 週間以上経って心拍が確認できた時でした。思わず手を組んでホッとしたことを覚えています。
日本のクリニックの先生には「高い子供だねぇ」と言われました。確かに、かかる費用と時間には覚悟が必要です。その点ではよく考え、どこまでできるか、妊娠できなかった場合の引き時も決めておいた方がいいと思います。
それから日本ではクリニックでも産科でも体外受精をしたことについて「まだ若いのに」と言われます。けれど多くの人が不妊治療をしていることを知ってからは、体外受精であっても自己卵ではなくても躊躇わずに行ってよかったと思っています。その結果妊娠して、今は安定期に入って妊婦健診でも順調に大きくなっていることが確認できています。
まだもう少し先ですが、お腹の子に会える時が楽しみです。妊娠前と変わらず仕事をしながらさらに仕事を増やしたりと(子供と生活していくためにも!)、妊婦としてはあまり褒められたことではないですが、それでもできる限り体と心を整えて無事元気に産まれてくることを願いながら生活しています。
こういう前向きな気持ちになれているのもミラクルベビーと出会えたおかげです。石原さんにはアメリカでの送迎、ドクターとの仲介や他の場所での通訳、精子バンクの手配や諸々の手続きを全て取り計らっていただきました。それ以外にもいろいろなことでお世話になりました。おかげでアメリカにいる間困るようなこともなかったので、気を配っていただいたことに本当に感謝しています。数ヶ月後には笑顔で出産報告できますように。。
私たち夫婦は結婚後なかなか子供ができませんでした。まず婦人科という所は訪ねた事がほとんどなかったのですが、何か情報が得られるかもと思い切って行ってみましたら、「まだ若いのだから、半年から1年くらいは頑張ってみたら」と言われました。今から考えればなんとも無駄な時間を過ごしてしまったと思います。
夫が無精子症と分かったのは結婚してからすでに 3 年以上が経過していました。夫との子供がどうしても欲しいと思いましたが、ずっと私からは夫には「精子提供を受けて子を授かる方法」を言い出せませんでした。夫にこの話をしたらどんな表情になるのか想像するとかわいそうで言えませんでした。いつか夫から精子提供のことを言い出してくれるかなと思いましたが、何もないまま時間だけが過ぎていきました。
ある日、私ももうすぐ 40 歳になるし、もう出産が難しくなるのではないかと思い、自分の方が心配になってきました。もう今しかないと思ってある日思い切って夫に精子提供の提案を話してみました。「君がいいのなら僕はいいよ」と夫はぽつりと言ってくれました。二人の人生なのに、簡単には自分の気持ちを打ち明けられなかった苦しさと、夫が同意してくれたこととぐちゃぐちゃな気持ちがそこではちきれてしまって号泣してしまいました。
私たちは日本で精子提供を受けられる条件にはパスしていたのですが、精子ドナーの情報は私たちに渡されるものはほとんど無いということで、それはどうしても嫌でした。アメリカだったら精子バンクというものがあって顔写真や病歴やその人の情報はたくさん見れるようでしたし、医療のレベルは高いと思いましたし、夫が納得した人、気に入った人がいいなと思っていたのでアメリカで精子提供を受けることにしました。
夫の顔立ちや背格好がなんとなく似ている感じの精子ドナーさんがいて、すごく嬉しくなって早速石原さんに購入をお願いしたら、なんとその方の精子残量が少なかったということで本当に間に合ってラッキーだったとのこと。これも何かのご縁だと感謝しました。
採卵は2回しましたが、希望の女の子ができ今年頭に無事出産できました。夫も娘をとてもかわいがってくれています。
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